再教育です、リ（再）カレント（流れ）。これがバブル崩壊で流行りましたな。大卒で入社して中年になると劣化してきますからね。リサイクルさせる為に再教育は必要ですよ。おいらの勤務してた会社はお勉強が好きで、社内研修っていろいろ仕事に関係しない分野までやっていました。

会長のお友達で、元出納帳やっていたジジイが来て、講義が始まったんだけど、話はどんどん方向性がおかしくなって行き、たどりついたのが共生だった。リカレント希望者募集があって、仕事さぼって大学に行けるならいいか。それに会社の補助もあるしという邪の気持ちで応募して選ばれてしまいました。

指定されたのが仏教学科だったんですよ。前者のジジイの寺で修行もあるわ。会長の視察はあるわ、監視付きでしたね。邪ななおいらは外見は浄化されて、めでたく卒業となりました。寺のジジイは立派な方で、そこで出家しまして、おいらの中身まで見透かされ、在家出家となったのです。俗世間で一生仏教を探求していけと破門までいただきました。そのジジイももう亡くなってしまいましたけどね。合掌。

社員で不幸がおきたとき、おいらが出張していくんですよ。お寺に御縁のない人って結構いるんですね。そういう社員救済という仕事が増えました。世間体としては面倒見のいい会社になります。そりゃお寺関係経費が格安ですからね。更に当時問題になっていた高齢者施設に入れるからね。

社員で中国人と結婚したのに呼ばれて、広州に行ったんだけど、エコにミー席だったのに、僧侶姿なので、ファーストに回された。ユナイテッドはすごい。ANAはそういう配慮はないね。タイ航空はどうなんだろうか。少なくても隣の座席はブロックされるけどね。

動機不純で邪で俗世間にどっぷりな学問僧だけど、そんなおいらを僧侶に選んだ佛に感謝ですね。感謝にお応えするから自分の人生に誇りをもって後悔することはない。